デスパいいね!、チェンチェン…ロッテ外国人は決めぜりふの宝庫

[ 2016年3月26日 08:44 ]

ロッテ・デスパイネの決めゼリフは「デスパ、いいね!」

 ロッテほどヒーローインタビューに力を入れている球団はないだろう。外国人選手がそれぞれ決めぜりふを持っている。例えば主砲のデスパイネなら、ガッツポーズをつくり「デスパ、いいね!」と叫ぶ。

 台湾出身の左腕・チェンはお立ち台で「疲れてませんか?」と振られると「チェンチェン(全然)大丈夫です」と笑うのがお約束。普段の取材から記者たちは「寂しくないですか?」「緊張しませんか?」などのフリをするのだが、意外と第一声は「大丈夫です」と普通に返されることが多い。しまいには記者の方が「チェンチェン大丈夫ですか?」と質問で全部言っちゃって、チェンが「あっ、チェンチェン大丈夫です!」と言い直していると、もはや何をしているのか分からなくなるが、その天然キャラも魅力だ。

 新外国人のナバーロは入団会見から「ナバーロ、ガンバーロ!」と語呂のいいフレーズで報道陣の心をつかんだ。さらに、ヤマイコ・ナバーロという名前から石垣島で「イリオモテヤマネコ」のぬいぐるみを抱いて写真撮影。「イリオモテヤマイコ」という愛称が定着しそうになったほど。来日前から担当者が頭をひねってフレーズを考えていた。実は「海行こ!山行こ(ヤマイコ)!」という案も浮上したが、試合後に「山行こう」と提案されても困るので、あえなく却下されていた。

 昨季まで所属したハフマンは「ハフ満足」というフレーズがあった。ただ、これは「不満足」という言葉が入っているのが気になるが…。また、今季巨人に移籍したクルーズが「ロッテが来るーず!」と叫んでいたのはあまり知られていない。

 多少強引だとしても、そのサービス精神、チャレンジ精神は各球団も見習うべきだろう。ダジャレにしやすい名前の外国人が入団してくるという運も持っているのかもしれない。ギャレット(巨人)、ビシエド(中日)、ボグセビック(オリックス)らがロッテに入っていたら、どんな決めぜりふになっていただろう。(記者コラム・渡辺 剛太)

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