勝利分けた2回巨人の攻撃的守備 菅野信頼した守備陣形

[ 2016年3月26日 06:30 ]

<巨・ヤ>2回1死一、二塁、ヤクルト・中村のニゴロで本塁突入を試みた三走・畠山(左)は巨人・小林誠にタッチされアウト

セ・リーグ 巨人3-1ヤクルト

(3月25日 東京D)
 巨人の攻撃的守備が功を奏した。2回無死二、三塁のピンチ。6番・坂口を迎えたところで内野陣は前進守備を敷いた。定石ならまだ序盤で1点はOKのケース。前進守備を敷くことでヒットゾーンは広がり、ワンヒットで2点のリスクも背負う。高橋監督は「相手打者にも重圧がかかると思ったし、エースが投げているわけですから」と説明。菅野の球威とヤクルトの下位打線をてんびんにかければ、詰まった内野ゴロが飛ぶ確率が高いとの判断だ。結果、坂口は浅い左飛。続く中村は二ゴロで、前進守備のクルーズが本塁で畠山を刺した。菅野への信頼感が生んだ守備陣形ともいえた。

 一方、ヤクルト側からすれば、今季から導入されたコリジョン(衝突)ルールへの意識が強すぎた。坂口が凡退して1死二、三塁となったところで、決して足の速くない畠山に序盤にかかわらず「ゴロゴー」での本塁突入を指示。三木ヘッドコーチは「きょうの場合は最善と判断したが、去年までなら行かせてなかったかもしれない。難しい」。ともにセオリーにはない序盤での攻防が明暗を分けた。(東山 貴実)

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2016年3月26日のニュース