メッセ悔し4失点 盗塁は「モーション盗めると思って」

[ 2016年3月26日 08:22 ]

<神・中>マウンドでうつむくメッセンジャー

セ・リーグ 阪神2-5中日

(3月25日 京セラD)
 追い求めてきたマウンドは不完全燃焼のまま終わってしまった。2年連続3度目の開幕投手を務めたメッセンジャーは6回2/3を4失点で降板。要所で踏ん張れず、中日打線に主導権を握られた。

 「自分の状態、調子は良かったが、コントロールで自分の首をしめてしまい、痛い目にあった」

 初回は大島と遠藤から空振り三振を奪うなど、3者凡退と最高のスタート。直後には先制点をもらい、流れを引き寄せたかに見えたが、4回無死二、三塁で桂の三ゴロをヘイグがはじく失策を犯して同点。5回には高橋に中前適時打を浴びて勝ち越しを許した。

 反攻の姿勢は打席で見せた。無死一、三塁で迎えた5回の第2打席にバスターを敢行して三ゴロ。その間に三塁走者が生還して同点を呼び込むと、2死からの横田の打席で「(モーションを)盗めると思って走った」と来日初の盗塁をマーク。阪神投手では1981年の小林繁以来、35年ぶりの盗塁だったが、見せ場はここまでだった。

 6回2死一、二塁からビシエドを詰まらせたハーフライナーは、二塁・西岡のダイビングキャッチで一度は収まったグラブからボールがこぼれ落ちる不運な適時内野安打となって再び勝ち越し点を献上。直球の制球に苦しみ、最後までリズムをつかめなかった。

 「こういう日もあるということ。失投で抑えられる時もあれば今日は失投が失点につながった」。実力でつかみとった大役で指揮官に恩返しの白星は届けることができなかった。次回は中5日で31日のヤクルト戦(神宮)に登板予定。うっぷんは敵地で晴らす。 (遠藤 礼)

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2016年3月26日のニュース