梨田楽天タカ討ち逆転 岡島4安打だ!打線奮起7得点

[ 2016年3月26日 09:49 ]

<楽・ソ>5回2死二塁、岡島が左翼へ適時打を放つ

パ・リーグ 楽天7-3ソフトバンク

(3月25日 コボスタ宮城)
 新生・楽天の底力だ。本拠地での開幕戦では初の白星を逆転でつかんだ。それも球団創設12年目で開幕戦最多を更新する7得点。初陣を飾った梨田監督は「先に3点取られた後に、5点取って逆転勝ち。意義のある勝ち方」と悦に入った。

 6試合で最も早く「開幕」した午後4時5分開始の薄暮試合。主役は1番の岡島だ。3点を追う2回、藤田の左前2点打で1点差とし、なお1死満塁から逆転の左前2点打。「則本が投げているので絶対に還す気持ちだった」。5回にも左前適時打を放ち、開幕戦では球団初の1試合4安打で7点目を叩き出した。

 球団初の日本一に輝いた13年は1番で活躍したが、昨季はプロ4年間で最少の出場41試合にとどまった。打率も・168。「何が駄目なのかも理解できていなかった」と悩んだ。オフから不調だった昨季の打撃フォームの映像を繰り返し見た。「(悪い)自分を客観的に見ることで良かった時を取り戻したい」。その成果が出始め、オープン戦から好調を維持。2年ぶりに開幕スタメンに名を連ね、梨田監督も「1番として打線を引っ張ってくれた」と称えた。

 昨季はソフトバンクに33・5ゲーム差をつけられ、2年連続の最下位。それが2年連続の日本一球団のお株を奪う「打ち勝つ野球」でひと泡吹かせた。近鉄監督時代の01年に中村紀、ローズら「いてまえ打線」を率いて前年最下位から優勝した62歳の新指揮官。15年前のように下馬評を覆す。(徳原 麗奈)

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2016年3月26日のニュース