ニュー清宮 対外試合5戦6発!新チームで4番&中堅に挑戦

[ 2016年3月26日 05:30 ]

<早実・聖光学院>6回2死一塁、右越え2ランを放ちナインとハイタッチする清宮

練習試合 早実14―9聖光学院 早実19―5佐野日大

(3月25日 王貞治記念グラウンド)
 昨夏の甲子園を沸かせたスラッガーが進化の予感だ。早実の清宮幸太郎外野手(2年)が25日、東京都八王子市の王貞治記念グラウンドで行われた聖光学院(福島)、佐野日大(栃木)との練習試合にいずれも「4番・中堅」で先発。2試合連続本塁打で、計11打数5安打、6打点と大暴れした。

 聖光学院戦の6回。プロ注目の左腕・鈴木拓が投じた内角低めの直球を振り抜くと、あっという間に打球は右翼フェンス後方、高さ20メートルの右翼ネットを越えた。推定飛距離130メートルの特大弾。「完璧だった。うまく対応できた」とはにかんだ。

 佐野日大戦では8回、内角に詰まらされながら滞空時間の長い飛球が右翼フェンスを越えた。高校通算28号。今年は対外試合5試合で6本塁打と驚異的な量産ペースだ。オフの筋力トレーニングでパワー強化に成功。チームのメニューだけでなく、個人的にもジムに通った。体重増は1、2キロ程度ながら、これまで通りのコンパクトなスイングで、さらに飛距離が増し「着実に力がついてきている」とうなずいた。

 昨夏は「3番・一塁」だったが、新チームでは4番に座り、外野にも挑戦。4番については「それだけ責任がある」と表情を引き締める。センバツの試合はテレビでチェックしており「同い年の人がやっているのを見ると、自分も負けていられない」。同学年の龍谷大平安の岡田が明徳義塾戦で放った中越え本塁打には「凄い当たりで格好良かった」とライバル心を燃やす。あらゆるものに刺激を受け、怪物がまた大きくなる。(大林 幹雄)

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2016年3月26日のニュース