アジャが大谷撃ち!「デスパ」パクって爆笑お立ち台

[ 2016年3月26日 05:30 ]

<ロ・日>1回2死一、二塁、井上は左越えの2点適時二塁打を放つ

パ・リーグ ロッテ3-2日本ハム

(3月25日 QVC)
 114キロの巨漢を揺らし、開幕戦で大暴れした。難攻不落の日本ハム・大谷を攻略する初回の2点二塁打。それでも、ロッテの「アジャ」こと井上はお立ち台に上がると「僕何したか分かってないんです。特別何かしましたっけ?」と、おとぼけ顔だ。そして決めゼリフを振られると、直前にインタビューを受けたデスパイネの「デスパ、いいね!」をパクり「アジャパ、いいね!」のアドリブで、QVCマリンが揺れるほどの爆笑を誘った。

 絵に描いたような先制パンチだった。1番・岡田が大谷の160キロ直球を叩き、投手強襲安打で出塁。2番・高浜は犠打を決め、2死三塁として4番・デスパイネが先制の中前適時打。昨季、大谷に11打数無安打5三振に抑え込まれた主砲は「興奮が止まらないよ」と喜んだ。さらに2死一、二塁から井上が左翼線を破る2点二塁打を放ち、追い打ちをかけた。

 試合後の伊東監督は、してやったりの表情だった。「(大谷攻略は)立ち上がりと言ってきて、“スミ3”を守り切ったね」。昨季は初回にイニング別で最多の13四死球。直球とフォーク中心になるというデータが出ていた。この日も初回19球のうち、直球10球、フォーク9球。狙い球を絞り、デスパイネ、井上がともに打ったのは甘いフォークだった。2回以降はデータ通りにスライダーを織り交ぜられて2安打に封じられたが、最後までリードを守り切った。

 千葉移転後25年目で、初めてQVCマリンの開幕戦で前売りチケットが完売した。試合後は選手がスタンドのロッテファンとともに拡声器を使って応援歌を合唱した。今季からホームで勝った全試合で行う「勝利の儀式」。2年前は球団64年ぶりの新人開幕4番を務めながら結果が出なかった井上は「今年はやります」と高らかに宣言。今年のロッテはひと味違う。(渡辺 剛太)

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2016年3月26日のニュース