青森山田・工藤 夏につながるチーム唯一の2安打「自信になった」

[ 2016年3月26日 06:00 ]

<敦賀気比・青森山田>青森山田ナインは敦賀気比に敗れ引き揚げる

第88回選抜高校野球大会第6日・1回戦 青森山田0―1敦賀気比

(3月25日 甲子園)
 センバツ初勝利はならなかった。それでも、夏につながる打撃はできた。11年ぶりの出場となった青森山田の工藤飛馬内野手(2年)は敦賀気比(福井)との1回戦で9番・三塁」でスタメン出場を果たした。

 相手先発は今秋ドラフト候補に挙がる右腕・山崎颯一郎投手(3年)。3回の第1打席では内角球に詰まらされ二ゴロに終わったが、6回に追い込まれながら遊撃内野安打、8回にはライナーで左前に運び「しっかり叩いて打つことができた。結果を残せて自信になった」と振り返った。

 140キロを超える球に対しても、打席では投手寄りに立った。「高めが伸びてくるので、見極めようと思って」と工夫を凝らした。目線を下げ、ベルト付近の高さの球に狙いを定めた。結果はチーム唯一のマルチ安打。「こういう舞台で結果が残せて自信になった」と言った。

 1学年上の内山昂思主将(3年)とは小学生時代からライバルチームで対戦を重ねた。憧れの先輩に続いて青森山田に進学し「先輩たちに甲子園に連れて来てもらった」と感謝した。

 課題も見つかった。3回の失点は2死からの三塁内野安打がきっかけとなった。「しっかり送球できていれば…。甲子園は1球で流れが変わってしまう。今まで以上に1球にこだわって夏までやっていく」。09年以来の夏の甲子園へ、けん引する。(川島 毅洋)

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2016年3月26日のニュース