楽天、メジャー通算162発男獲り!ゴームズと近日中にも合意

[ 2016年2月4日 05:30 ]

楽天が獲得に動いているゴームズ(2012年3月撮影)

 超大物に狙いを定めた!楽天がロイヤルズをFAとなったジョニー・ゴームズ外野手(35)の獲得に動いていることが3日、分かった。メジャー通算162本塁打の長打力と、強いリーダーシップに定評がある右の大砲。近日中にも合意する見込みで、梨田昌孝新監督(62)を迎えて2年連続最下位からの巻き返しを狙うチームに強力な助っ人が加わる。

 メジャーリーグでも有名な「熱血漢」が杜の都を熱くする。球団関係者は「攻撃力のアップがうちの課題。チームに加入してもらえたらうれしい」とゴームズの獲得に動いていることを認めた。

 ゴームズはメジャー通算162本塁打、526打点を誇る右の長距離砲。13年間で8度も2桁本塁打を記録し、「左キラー」としても知られる。レッドソックス時代の13年にはカージナルスとのワールドシリーズ第4戦で6回に決勝3ランを放ち、そこからチームは3連勝で世界一となった。

 ゴームズはワイルドな風貌で闘争心を前面に出した強いリーダーシップにも定評がある。13年にレ軍で周囲に呼び掛けて「ヒゲ軍団」を結成し世界一に向けての結束力を高めた。昨季途中に加入したロイヤルズでも世界一に。9月にブレーブスから移籍したためポストシーズンの出場資格こそなかったが、11月上旬の優勝パレードではマイクを握って「このチームにサイ・ヤング賞、新人賞、リーグMVPを獲った選手は一人もいない。ではなぜ世界一になれたのか?それはファンのみんながいてくれたからだ!」との名スピーチでファンの心を奪った。

 昨季、チームは12球団ワーストの打率・241、463得点。銀次、藤田ら主力には左打者が多く、特に右の強打者が不足している。2年目のウィーラーに加え、昨季メキシカンリーグで41本塁打、117打点の2冠に輝いたアマダーを補強したが「より高いレベルで外国人枠を争ってほしい」(球団関係者)という方針もあり、昨年12月のウインターミーティング以降、ここまでゴームズ側と粘り強く交渉している。獲得が実現すれば松井稼、岡島ら外野陣の競争意識も高まり、確実にチームの層は厚くなる。

 ゴームズとの地道な交渉が実を結ぶ日は近い。その後のメディカルチェックでも異常がなければ今月中旬に来日する予定。チームが沖縄・久米島から金武町に移動する12日にもチームに合流する。

 ◆ジョニー・ゴームズ 1980年11月22日、カリフォルニア州生まれの35歳。サンタローザ短大から01年ドラフト18巡目でデビルレイズ入団。03年9月にメジャーデビューし、05年に21本塁打とブレークして新人王投票では3位に入った。主に左翼か指名打者としてプレーし、パンチ力ある打撃が魅力。1メートル85、104キロ。右投げ右打ち。昨季年俸は400万ドル(約4億8000万円)。

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