福留、ランチ特打で競演の助っ人コンビ圧倒 5連発で締めた!

[ 2016年2月4日 10:05 ]

PL高校の先輩・片岡打撃コーチ(左)と話す福留

 節分だからと言うわけじゃない。今キャンプ初となる屋外でのランチ特打。ゴメス、ヘイグと競演した阪神・福留が圧巻の打撃を披露し、助っ人コンビを蚊帳の外とした。

 「まだ(完成した)形にもなっていない。これから。まだまだだよ。外で打つのはきょうが実質、初めてだったから。特別に力を入れて打っていたわけじゃないからね」

 あくまでも最初の第一歩を強調したが、約1キロのマスコットバットで大飛球を連発。水を飲む時間も惜しんで休むことなく振り続けた。62スイング目からは試合で使用する白木のバットで快音を放った。打撃投手相手に81スイングし中堅から右方向に32本のサク越え。最後は見事な5連発で締めた。

 見守った片岡打撃コーチも「(キャンプ)3日目にしては振れているんじゃない。(4月で)もう39歳になるのに。年齢を感じさせないスイングだった。まだまだ元気というかね」とPL学園の後輩の現状に思わず目を細めた。

 オフの自主トレ公開の際には「できることは率を残すこと。(タイトルを獲得する)気持ちは常に持ってやっていきたい」と06年以来の首位打者獲得を公言したばかり。具体的な目標を掲げて沖縄入りし見据える目標に向かって好スタートを切ったことをバットで証明した。

 「順調と言えば順調。ゆっくりと言えば、ゆっくりかな。今は段階的に自分の体調を整えながらやっている」

 サク越えの数が物語るように手応えも感じ取っていた。キャンプインからまだ3日だが、順調であることは明確。開幕へ向けて準備を進めるベテランは、金本阪神にとって、頼もしいかぎりだ。(山本 浩之)

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2016年2月4日のニュース