広島新助っ人プライディ“大打者たちに学んだ”広角打法披露

[ 2016年2月4日 05:30 ]

フリー打撃を行うプライディ

 広島の新外国人ジェイソン・プライディ外野手(32=前アスレチックス)が3日、メジャー合計8289安打を放った“大打者”譲りの広角打法を披露した。日南キャンプで3日連続のランチタイム特打を敢行。90回スイングし、サク越え2発を含めヒット性の当たりは42本を数えた。

 「打撃の状態はいい。コースに逆らわない、上から叩く、思い切り振ってホームラン性の打球を狙う。いろんな課題を持って取り組んでいるよ」

 前日2日は思い切り振って6本のアーチをかけたが、この日は打撃投手を務めた石井打撃コーチに外角球を要求。巧みなバットコントロールで中堅から左方向へ鋭い打球を飛ばしてみせた。

 メジャー屈指のヒットメーカーの教えだった。08~09年に在籍したツインズで、自身の打撃に影響を与えた3人の大打者に出会った。通算3319安打を誇る現監督のポール・モリター、同3053安打のロッド・カルー、同1917安打のトニー・オリバの3氏。プライディは言う。

 「彼らは私によくしてくれた。打撃練習でのアプローチの仕方、気持ちの持ち方。ツインズ時代のそうした教えが、私の基本になっている」

 打つだけじゃない。ベースランニングでは全力疾走を怠らず、外野守備も無難にこなす。河田外野守備走塁コーチは「守備はソツがない。落下地点に入るのが早いし、打球判断も問題ない。ベースランニングも意欲がある。(昨季は)20盗塁したみたいだし、楽しみだね」と期待した。

 往年のスーパースターの遺伝子を受け継ぐ新助っ人。3人合計8289安打の奥義が広島で、どう花開くか楽しみだ。(江尾 卓也)

 ▼広島・石井打撃コーチ(新助っ人のプライディについて)ヒゲはバース以上の貫禄だね。外国人特有の引っ張り一辺倒じゃないし、スイングにクセもない。ハマればいいなと思う。ただチームが求めているのは長打、打点なので、アベレージを残すなら守備走塁で抜けたものが欲しい。

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2016年2月4日のニュース