侍・小久保監督、岡本の「間」を絶賛!松井臨時コーチと意見一致

[ 2016年2月4日 08:37 ]

(左から)侍ジャパンの小久保監督、松井臨時コーチが見守る中、打撃練習する岡本

 全体練習最後に行われたロングティーの最中だった。巨人・岡本が左肩を叩かれた。そこに、立っていたのは視察に訪れた侍ジャパン・小久保監督だった。球場を去る間際、わざわざ19歳にだけ声を掛けたのだ。

 小久保監督の心を奪ったのは、岡本が持つ一瞬の「間」だ。フリー打撃では両翼100メートルの球場の左翼席へ、強烈な打球を2本突き刺した。昨春のキャンプも視察した同監督は「1年でこんなに成長するとは。人が教えられない“間”を持っている」と称賛。並んで見守った松井臨時コーチも「高卒2年目でそれ(間)ができている」と2人の意見は一致した。

 昨季は高卒1年目にして17試合に出場し、28打数6安打、打率・214、1本塁打。岡本は「1軍を経験させてもらったことが大きい」と話す。そして、今年1月のグアム自主トレでは左足を高く上げる打撃フォーム固めに取り組んだ。「タイミングの取り方、“間”がないと打てなくなる」。その成果はフリー打撃で着実に表れている。

 小久保監督は「腕の使い方に天性の柔らかさがある。(ソフトバンク)内川のようにどんな球でもいい“間”で入れる」と、球界屈指の巧打者と比較。「将来(日本の)クリーンアップを打てる選手だと思う」と才能を評価し、侍ジャパン入りの可能性については「まずはレギュラーを獲ること」と条件を付けた。

 今キャンプは午前8時40分に球場入りし、40分間の特守から始まり、全体練習後には1時間の特打。約10時間の練習を終え、この日も球場を後にしたのは午後6時半だった。「将来は(代表に)選ばれる選手になりたい。まずは目の前の結果を出したい」。高校日本代表でつけた日の丸を再び背負うべく、三塁手争いに集中する。(神田 佑)

続きを表示

2016年2月4日のニュース