【キヨシが行く】金本監督にお返し…ああ、スッキリした

[ 2016年2月4日 10:30 ]

金本監督(左)とベンチで話し込む中畑氏

 ああ、スッキリした。宜野座村へ着くと金本監督のところへ直行。「覚えてるよね、あの言葉」と振って――。2012年の引退セレモニー、対戦相手のわがDeNAに向けて言ってくれた「選手より監督が目立つチームはダメ」というフレーズをそっくりそのままお返ししてやった。「あれは選手に言ったんですよ」と弁解されたけど、本当にムッとしたんだから。直接言い返すことができて、わだかまりは吹っ飛んだよ。

 それはさておき、競争をあおって「強い選手」をつくろうとしている鉄人監督。彼より目立つ可能性を秘めた選手はいるかと探していたら、目に入ったのが横田。駒大の後輩の息子で3年目の左バッターだ。飛距離が魅力。こればっかりは天性のものだからね。1メートル86あって足も速いという。課題もあるけど、確率を高めて外野戦争に食い込んでほしいね。

 ブルペンで目を引いたのは新外国人投手のドリスだ。ドミニカ共和国から一緒にやってきた同じ右腕のマテオが抑え候補らしいが、1メートル88でオーソドックスな投げ方のマテオより、1メートル95で角度あるボールを低めに集めるドリスの方が面白いと思う。ボールもよく動くしね。理想としては2人で8、9回。でも外国人枠の問題で1人しか無理だとか。悩ましいね。

 今は黙って個々の動きに目を光らせているって感じの金本監督。開幕の時点でどんな選手を選ぶか。楽しみにしたい。(スポニチ本紙評論家)

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2016年2月4日のニュース