アストライアの川端友紀 「タイプ」は山田ではなく兄の慎吾

[ 2016年2月4日 08:30 ]

ヤクルト川端の妹で埼玉アストライアの川端友紀

 彼女にとって、ヤクルトの山田は「タイプ的に違う」そうだ。顔? 性格? 残念ながら、そういう類の話ではなく…。コメントの主は女子プロ野球・埼玉アストライアの川端友紀選手。「山田選手はタイプ的に違うので。私はホームランバッターではないので」という自己分析だった。

 「美人すぎる野球選手」と話題の新人・加藤優選手を迎えたチームのキャプテン。このオフにヤクルトの選手たちと取り組んだ愛媛県松山市での合同自主トレの話に関心があった。山田は参加者の1人。トリプルスリー男から、きっと学ぶところはあったはず――。こちらのそんな狙いは前出の言葉で外された。

 「身体能力の高さやスイングスピードは凄いなと感じました。インパクトはありました」と敬意を払いつつ、続けたのは「教えてもらったり参考にしているのは、やはり兄の方」というセリフだった。兄は昨季のセ・リーグ首位打者、ヤクルトの川端慎吾。「打撃フォームも似ていて、タイプ的にも近い。いいところをどんどん盗もうと思って、自主トレではずっと見ていた」という。

 確かに似ている。左打席で投球を待つしぐさ。タイミングの取り方。うり二つ!と驚かされたのは、打撃練習で繰り返した内角球の「さばき」だ。肘を畳み、時には右手だけでバットを操って左方向へ打球を運ぶ。兄をリーディングヒッターたらしめた得意技だ。

 「兄にはまだまだ全然ほど遠いんですけど、少しでも近づけるように、シーズンに間に合うようにやっていきたい」。女子プロ野球の過去6シーズンで10、11、13年と3度の首位打者。昨季も・379でリーグ2位という安打製造器が川端家の「伝家の宝刀」を手にしたとき、どんな驚異的な数字を残すのか。同一年の兄妹首位打者を夢見て臨む今シーズンは3月26日、京都フローラ戦(わかさスタジアム京都)で開幕する。(記者コラム・和田 裕司)

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2016年2月4日のニュース