巨人ドラ1桜井 レジェンド宣言 山本昌級「20年とか長く現役を」

[ 2015年11月21日 09:24 ]

仮契約を終え、巨人の球団旗の前でシャドーピッチングを披露する桜井

 巨人からドラフト1位指名された立命大・桜井俊貴投手(22)が大阪市内のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で合意した。無尽蔵のスタミナが自慢の右腕は、プロでコンスタントに20年活躍する目標を宣言。「レジェンド」と呼ばれる将来像を描いた。

 プロへの第一歩を踏み出した日に掲げた目標は、長い長い先を見据えたものだった。仮契約を終えた桜井は「体力は自信がある。20年とか長く現役をやって、コンスタントに活躍できるようになりたい」と口にした。

 巨人1球団で実働20年の投手となれば、過去に桑田真澄しかいない。10月14日の関西学生リーグ・関大戦は延長14回を206球で投げ抜いて勝った。無尽蔵のスタミナが最大の武器だ。11月13日の明治神宮大会1回戦では大会タイ記録の18三振を奪い、東北福祉大を3安打完封。持てる才能を全国の舞台で示した。

 自宅でもバランスボールやチューブを使ったトレーニングを欠かさない。記者会見を見守った母・幸子さん(53)は「とにかくストイックな子」と証言する。契約金の使い道も「体が資本。ケアの費用なり、しっかり考えて使いたい」と自分に投資する考えだ。

 高橋新監督からは激励のメッセージが届いた。「2月1日のキャンプにはベストコンディションで入ってきてください。厳しい競争が待っていると思いますが、1軍で活躍することを期待して、楽しみにしています」。ユニホーム姿で始動する晴れの日を思い浮かべた桜井は「期待に応えたい。開幕ローテーションに入り、1年間、先発ローテーションを守れるように体をつくっていきたい」と気合を入れた。

 前日はプレミア12準決勝の日韓戦をテレビ観戦。将来の侍ジャパン入りもターゲットに据え、「打たせて取る投球術を菅野さんに聞いてみたい」と今回代表入りしている菅野への“弟子入り”を志願した。「21」に決定している背番号。タフネス右腕が腕を振り続けていく年数をイメージするには、ちょうどいい。 (青木 貴紀)

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2015年11月21日のニュース