阪神・伊藤隼 由伸先輩と“決別”「成長して嫌がられるように」

[ 2015年11月21日 05:30 ]

1月に沖縄で合同自主トレを行った伊藤隼(左)と高橋由

 阪神の伊藤隼太外野手(26)が20日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、200万円アップの年俸1700万円でサインした。今季は自己最多の63試合に出場したが、頭の中に「オフ」の文字はなかった。

 「出場数は増えたかもしれないですが、ケガもありましたし、シーズンを通して1軍にいられなかったですし、1軍の戦力として働けなかった後悔というか、満足していない方が大きいですね」

 開幕は2軍スタート。4月中旬に昇格後も、6月に「左手親指亜脱臼」で離脱した。満足感は大きくはない。「来シーズンは監督も代わって、チームも変わるときだと思うので。自分自身も大きく変わって、必ずレギュラーに定着するんだという強い気持ちを持ってやりたい」

 このオフも無休でトレーニングを続けているが、その過ごし方も大きく変わる。13年から1月は3年続けて慶大の先輩、巨人・高橋由との合同自主トレが恒例メニューとなっていたが、それも卒業せざるをえなくなった。

 「(高橋由が)巨人の監督になられたので、練習は一緒にはできないですが、例年通り(沖縄では)やるとは思う。成長して(高橋監督に)嫌がられるようになりたい」

 独り立ちはする。敵にもなる。それでも高橋由伸という存在は「目標とする選手の一人です」と変わらぬ思いを口にした。レギュラー奪取、そして伝統の一戦で活躍することが最大の恩返しとなる。大きな目標に挑むことを誓った背番号51が勝負の5年目に挑む。  (山本 浩之)

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