クレメンス氏“レッドソックス愛”語る「殿堂式典では帽子被る」

[ 2015年11月21日 12:39 ]

現役時代のロジャー・クレメンス氏 (AP)

 米国ボストンの地元ケーブル局NESN(電子版)は19日、メジャー通算24年間で354勝をマークしたロジャー・クレメンス氏(53)が、「殿堂入りできたらレッドソックスの帽子を被る」とコメントしていることを伝えた。

 クレメンス氏は1983年にレッドソックスからドラフト1巡目(全体19位)で指名を受け、ルーキーイヤーの84年にメジャーデビュー。86年には開幕から14連勝を飾り、シーズン24勝で、MVPとサイ・ヤング賞をダブル受賞した。97年にブルージェイズへ移籍すると、その後はヤンキース、アストロズと渡り歩いた。

 サイ・ヤング賞7回、最多勝4回、最優秀防御率7回、最多奪三振5回と輝かしい実績を残しながらも、クレメンス氏は現役時代の禁止薬物使用疑惑のため、米国野球殿堂入りを果たせずにいる。殿堂入りには全米野球記者協会の記者による投票で、75パーセント以上の得票が必要となるが、殿堂入り資格3年目となった今年の投票結果は37・5パーセントと厳しいものだった。

 資格喪失まで残された時間は7年。クレメンス氏は、ラジオ番組のインタビューで「ボストンは自分のキャリアが始まり、選手として成長できた場所。もちろんレッドソックスのものを被るつもりだよ」と夢見る殿堂入りの式典において、濃紺に「B」の刺しゅうが入った帽子の着用を約束した。その後も、「13年間プレーした本拠地のフェンウェイ・パークは大好きだったね。テッド・ウィリアムズやカール・ヤストレムスキーもあの地でプレーしたんだよ」とクレメンス氏の“レッドソックス愛”は続いた。

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2015年11月21日のニュース