金本監督 呉昇桓残ってと熱烈ラブコール!「いなかったら困ってしまうわ」

[ 2015年11月17日 05:30 ]

阪神・呉昇桓

 阪神の金本知憲監督(47)が、2年契約が今季で満了となり来季の去就が未定となっている呉昇桓投手(33)に、熱烈なラブコールを送っていたことが16日、明らかになった。すでに球団関係者を通じて「来年も残ってくれ」というメッセージを伝えている。指揮官の意向をくみ、球団も2年契約を提示して慰留に努めていることも分かった。

 来季の守護神について問われた金本監督は、間髪入れることなく断言した。「スンファンがいるから」。金本阪神の守護神は呉昇桓――。来季も残留してくれることを固く信じた。

 「(交渉については)もちろん、今のところは(編成に)任せている。(呉昇桓)ありきで計算しているから」

 今季までの在籍2シーズンで通算80セーブを挙げ2年連続でセーブ王に君臨した。抜群の実力と豊富な経験を誇るアジア球界随一のストッパー。これほど頼りになる投手を、他に求めることは困難この上ない。その気持ちは指揮官も同じ。初のシーズンに向けて発した「いなかったら困ってしまうわ」というコメントは、本音に他ならない。

 だから、手も打っていた。この日までに、関係者を通じて熱烈なラブコールを送っていたことが判明した。「内々では『来年も残ってくれ』と言っているけどね。(関係者に)言っておいて、と伝えてある」。さらに報道陣に対し「スンファン、(オフは)日本に来ないの?」と逆取材する場面も。金本監督の口から「出馬」は聞かれなかったが、来日する機会があるなら直接交渉に乗り出す絶好のチャンスにもなる。

 言動から指揮官が呉昇桓の力を必要としていることはヒシヒシと伝わってくる。球団ももちろん、その気持ちをくみ取っている。来季で34歳を迎えるが、あらためて2年契約を提示していることが、この日までに分かった。35歳シーズンまでの好待遇を確約。呉昇桓にはインディアンスなどメジャーの複数球団も興味を示しているもようだが、どこにも負けない好条件を提示して全力で慰留に努めている。

 呉昇桓は10月23日に帰国する際、去就について「(阪神残留の)気持ちは持っている。(金本監督と)一度はやってみたい気持ちはある」と話していた。「熱きハートを持った男だしね。内に秘めたものがある」と指揮官。そのハートに熱い言葉は届いているはずだ。 (惟任 貴信)

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2015年11月17日のニュース