都市対抗決勝は64年ぶり大阪対決 西高東低の根底に「打倒関東」

[ 2015年7月30日 07:47 ]

<日本生命・大阪ガス>優勝し歓喜に沸く日本生命ナイン

第86回都市対抗野球最終日・決勝 日本生命5―3大阪ガス

(7月29日 東京D)
 今年の決勝は64年ぶりの大阪対決となった。近畿5チーム中、4チームがベスト8に名を連ね、関東勢10チームは2回戦までに全滅するなど“西高東低”となった。ここ10年をみても8回が関東のチームが優勝していた中で、なぜ今大会のような結果になったのか。

 近畿連盟は昨年11月、27年ぶりに海外遠征を行った。近畿8チームから選抜した選手がオーストラリアで交流試合を敢行。遠征に同行した日本新薬の岩橋良知監督は「普通、他チームの選手には手をつけない。しかし他チームの選手同士だったり、積極的に私にも聞いてきたりこちらも聞いたりした。技術だけじゃなく、いろんなことを交換したんだ」と話す。

 予選ではライバル同士が、チームメートとなって刺激を受けた。さらに監督同士も風通しがよく「何かあったらすぐメールがくる」(岩橋監督)という。そして「みんな根底にあるのは打倒関東ですよ。関西魂というかね」。一致団結して関東を倒す。全体のレベルアップと意地が今大会の結果につながったともいえる。(特別編集委員・落合紳哉)

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2015年7月30日のニュース