ロッテ田村「自分が一番ビックリ」満弾!5連勝で3強3弱崩す1差

[ 2015年7月30日 05:30 ]

<ロ・西>8回1死満塁、田村は左中間本塁打を放つ

パ・リーグ ロッテ8-1西武

(7月29日 QVC)
 強心臓を誇るロッテ・田村の真骨頂かもしれない。お立ち台。投手最年長の34歳、古谷を横にして、プロ3年目の21歳は「(6回に)メヒアにホームランを打たれて、古谷さん(の表情)がこわかったので、これから気をつけます」とちゃめっ気たっぷりに答えた。

 8回。リードを2点に広げ、なお1死満塁。直前で代打・福浦が敬遠された。伊東監督にベンチから伝えられた言葉は「打てなくてもいいから思い切りいけ」だった。3打席目まで拳一つ分短く持ったバットを、指2本分余すところまで長く戻した。フルカウントからの146キロ速球を左中間席へ。自身プロ2号が初のグランドスラムとなった。「打った自分が一番ビックリした。ホームランはおまけ」と笑った。

 光星学院(現八戸学院光星)時代は藤浪(阪神)、大谷(日本ハム)と同期でしのぎを削った。「僕も甲子園のスターだったけどなあ」と言うが、最近は5試合連続で先発マスクをかぶり今季初の5連勝。「高校野球と違い、負けたら終わりではないですが、その気持ちを継続して戦いたい。ポジションを譲りたくない」と正捕手確保へ必死だ。最近3戦は計2失点とリード面での貢献度も高い。

 これも甲子園で戦った西武・森の先を行く初の満塁弾。捕手出身の伊東監督は「田村はここで良かったというと調子に乗る」と厳しいが、3位・西武と1ゲーム差に迫った。4月19日から続くパ・リーグの「3強3弱」の図式に変革を起こせる位置まできた。 (倉橋 憲史)

 ▼ロッテ・デスパイネ(4回の左越え先制12号ソロを含む2打点)キューバ代表の試合から戻ってきて調子はいいよ。(本塁打を打った試合は13連勝に)40本くらい打って、絶対クライマックス・シリーズに行きたい。

 ▼ロッテ・古谷(2カ月ぶりの先発で5回2/3を6安打1失点で2勝目)自分の投球を心がけて、少しでもチームが上にいけるように頑張りたい。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月30日のニュース