名将大感激!阪口監督 通算37勝目は大逆転「もう涙がふき出るぐらい感激」

[ 2014年8月12日 18:44 ]

<大垣日大・藤代>初回の8点を跳ね返して藤代に大逆転勝ち。救援した滝野(中)ら大垣日大ナインはガッツポーズ

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 大垣日大12―10藤代

(8月12日 甲子園)
 愛知・東邦の監督時代も含め30回目の甲子園、この日の勝利で歴代7位の蔦監督(池田)に並ぶ37勝目を手にした名将も驚きの大逆転劇だった。初回に8点を失いながら春夏通じて最多得点差逆転記録に並ぶ劇勝。大垣日大・阪口監督は「もう涙がふき出るぐらい感激しています。30回目の甲子園で、野球人として最高の思い出ができて幸せ」と相好を崩した。

 エース高田が大乱調。だが、70歳のベテラン監督は落ち着いていた。ナインに「打ち急がず、相手投手の投球数を増やさせるように」と指示。直後に4点を返すと、5回に浜渡の2ランで藤代に突き放されても、じわじわと追い上げ、土壇場の8回に野崎の右越え2ランで試合をひっくり返した。

 「正直、5回の2点で勝負あったと思った」と指揮官は振り返ったが、5回終了時のグラウンド整備中、選手に「このまま岐阜に帰れんぞ。練習でやってきたことを出そう!」とゲキ。これに選手が応えた。

 「まだ1回戦なのにね。涙が出ちゃってさぁ。テレビに映ったら恥ずかしいから、すぐ拭いたけど」。勝ち越しの瞬間をジョーク交じりに語った阪口監督の声はガラガラだった。

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