龍谷大平安 あっさり…“投手は4点まで。打線は4点以上”崩壊

[ 2014年8月12日 05:30 ]

<龍谷大平安・春日部共栄>初回に5失点し、涙する龍谷大平安・先発の元氏(右)。左は原田監督

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 龍谷大平安1―5春日部共栄

(8月11日 甲子園)
 センバツ王者が、夏は一番早く甲子園を去った。開幕戦の初回にいきなり5失点。龍谷大平安の原田英彦監督は目を赤くして「あの5点が精神的に響いた。限界を超えていた」と振り返った。

 「投手は4点まで。打線は4点以上」が合言葉だった。京都大会で15回無失点の内容を買われた左腕・元氏(もとうじ)がセンバツ初戦に続いて夏も初戦先発。しかし力みから制球が定まらず、自らのバント処理のミスも絡んでピンチを広げた。5長短打などで5失点。1死しか取れずに降板した2年生は「人生で一番悔しい」と泣きじゃくった。

 センバツで4失点が最多だったチームに、これが重くのしかかった。金子から1点を返すのがやっと。8回無死一、二塁で三ゴロ併殺に倒れた4番の河合はおえつを漏らしながら「みんなに申し訳ない」とうなだれた。台風の影響で試合が2日延期となり「打撃練習ができなかったのが気になる」と話していた原田監督。不安が的中し、史上8校目となる春夏連覇の夢はあっさりとついえた。昨年の浦和学院(埼玉)に続くセンバツ覇者の初戦敗退。3度の全国制覇を成し遂げた龍谷大平安があらためて、夏を勝ち抜く難しさを知った。

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2014年8月12日のニュース