1927年に東北勢初勝利…岩手・福岡 主将が始球式

[ 2014年8月12日 05:30 ]

開会式で始球式を務めた福岡の柳畑主将

第96回全国高校野球選手権大会開会式

(8月11日 甲子園)
 福岡中時代の1927年に東北勢として甲子園初勝利を挙げた福岡(岩手)の柳畑洸太主将が始球式を務めた。

 「甲子園に行けなかった高校の思いも背負って投げた」という直球は見事にストライクとなり「力いっぱい投げた。100点です」と笑顔で振り返った。東日本大震災で被害を受けた東北を代表しての大役を立派に果たした。「東北にまだ甲子園の優勝旗が来ていない。岩手を筆頭に東北勢に頑張ってほしい」と代表校へ思いを託した。

 ≪開会式アラカルト≫

 ☆観衆 開会式の観衆は4万5000人。昨年は4万人。

 ☆優勝旗返還 昨夏の覇者・前橋育英(群馬)の工藤陽平主将(3年)が返還し「重い優勝旗を本当は返したくなかった。後輩たちにはここで戦えるように頑張ってほしい」。

 ☆選手宣誓 作新学院(栃木)の中村幸一郎主将(3年)が宣誓。先日のリハーサルと同様に堂々と宣誓し「緊張もあったが、楽しんで感謝の気持ちを持ちながらやった」。

 ☆先導役 甲陽学院(兵庫)の西田壮汰主将(3年)が務め「高校野球の聖地で歩けるという奇跡が起きました」と感激。

 ☆演奏 宮城、岩手、福島の被災3県の高校から各2人が演奏に参加。志津川(宮城)の及川雅矢さん(3年)は「たくさんの支援をしていただいたので、感謝の気持ちを持ちながら演奏しました」。

 ☆司会 小野(兵庫)の田中冴佳さん(3年)、五百蔵(いおろい)茉奈さん(3年)が務めた。田中さん、五百蔵さんともに「緊張しましたけど、100点満点」。

 ☆中止 歴代優勝校旗の行進は取りやめに。台風11号の影響による日程変更で式典参加者が不足したため。また、行進で選手がグラウンドに入る際の入場門も撤去されたまま設置されなかった。

 ☆記念品 開場90周年の甲子園球場から特別自由席の入場者に記念品として、グラウンドの土が入った直径5センチのメダルが無料で配られた。

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2014年8月12日のニュース