ロッテ 元キューバ代表コントレラス獲り検討、今秋入団テストへ

[ 2014年8月12日 05:38 ]

ホワイトソックス時代のコントレラス

 ロッテが今秋に、元キューバ代表のエースで、ヤンキースなどでプレーし、メジャー通算78勝の実績を持つホセ・コントレラス投手(42)の入団テストを検討していることが11日、分かった。

 7月末にロッテに新加入した「キューバの至宝」デスパイネから球団側に来季の新戦力として推薦があり、近況を伝え聞いた伊東監督も「年齢はいっているが、今も90マイル(約145キロ)を投げるそうだ。まだやれるんじゃないか」と興味を示している。

 同投手は昨オフにレンジャーズとマイナー契約を結び、今春は招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、3月下旬に戦力外となった。その後はメキシカンリーグ「ティファナ」に所属して現役続行。ローテーション投手として22試合に先発し、10勝3敗、防御率3・37の好成績を残している。

 今季のロッテは開幕から先発陣が不振。西武からFA移籍した涌井も4勝10敗と大きく黒星が先行するなど、先発投手の防御率はリーグワーストの4・41。チームが4位に低迷する要因となっている。来季を見据えれば、先発投手は最大の補強ポイントで、コントレラスは42歳ながら、実績や経験は十分。球団としては、今秋の入団テストで現在の実力を見極めたい意向だ。

 キューバ代表として来日経験がある同投手も日本球界でのプレーを強く希望しているといわれる。息子のケビン・スミス(20)は10年4月に甲子園常連校でもある柳川(福岡)に入学。甲子園を目指した時期もある。コントレラス自身も09年オフには日本球界に「就活」。代理人を通じてソフトバンクなどに獲得の意思を打診したこともあった。

 キューバ政府が昨年9月、スポーツ選手の国外でのプロ活動を解禁したことを受け、デスパイネやセペダ(巨人)、グリエル(DeNA)らが相次いで来日。来季もその流れは続くとみられ、かつてヤンキースと38億円契約を結んだ剛腕の去就に注目が集まる。

 ◆ホセ・コントレラス 1971年12月6日、キューバ生まれの42歳。キューバ代表のエースとして活躍したが、02年にメキシコ滞在中に亡命。03年にヤンキースと4年総額3200万ドル(当時約38億4000万円)で契約。松井秀喜氏ともプレー。04年シーズン途中にホワイトソックスに移籍。05年は15勝を挙げ、世界一に貢献した。ロッキーズ、フィリーズなどを経て、今季からメキシコリーグ「ティファナ・ブルズ」でプレー。1メートル93、116キロ。右投げ右打ち。

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