マートン「大事な試合」 3試合ぶりに巨人戦スタメン出場へ

[ 2014年8月12日 08:50 ]

エスカレーターでサインをねだられるマートン

 M砲が戻り、ベスト布陣を組んでG倒に臨む。下半身の張りで2試合先発を外れているマット・マートン外野手(32)が12日の巨人戦(東京ドーム)で先発復帰することが濃厚となった。和田監督が「(長期)離脱されると困るから」と早期復帰のための措置だったと説明。黒田ヘッドコーチも「たぶん大丈夫だろう」と続けた。

 何より、マートン自身がはやる気持ちを抑えきれない様子だ。「巨人は今、1位だから。ボクたちも1位を目指しているから、そういう意味では大事な試合だと思う」

 9日の広島戦は欠場し、10日は12年9月25日のヤクルト戦以来となる代打出場。「先のことを考えて判断した。1日1日様子を見ながらやっていきたい」。慎重な姿勢は崩さないが、いかに大事な3連戦であるかは痛いほど理解していた。

 有言実行する時が迫ってきた。2月のキャンプ中、清水から昨年の流行語を教わったのが、「バイガエシダ、ジャイアンツ」―だった。この日、その半沢直樹ばりの倍返しについて再び問われると、「オフコース」と力強かった。昨季は後半戦の失速が目立ったが、「ボクが日本にいた4年間、タイガースは2度ほど、8月以降に(チームとして)調子が落ちていた。でも、今年のチーム状況を見ると、いけるんじゃないかと思う」と分析力が高い助っ人は今季の手応えが違うものを感じ取っている。V奪回に向けた今後の戦いについても自信をのぞかせた。

 「体も疲れて大変な時ほど、楽しむことが大事だと思うよ」

 今後の戦い方のポイントに“楽しむ”ことを挙げた。打率・347は2位の山田(ヤクルト)の・339に差をつけてセ・リーグトップ。エンジョイ、ベースボール。勝つことほど、楽しいことはないはずだ。

 4番ゴメス、5番マートン…。猛虎の誇る最強助っ人コンビが、1・5ゲーム差を一気にひっくり返す。

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