江夏―田淵黄金バッテリー復活 21日甲子園伝統の一戦で始球式

[ 2014年7月11日 06:30 ]

75年、巨人戦で150勝目を挙げた江夏(左)と田淵のバッテリー

 江夏―田淵の伝説の黄金バッテリーが甲子園に帰ってくる――。阪神がオールスター明け初戦となる今月21日の巨人戦(甲子園)の始球式で、投手に江夏豊氏(66=野球解説者)、捕手に田淵幸一氏(67=スポニチ本紙評論家)を起用することが10日までに分かった。両氏による始球式は2000年以来14年ぶり。関係者は偉大な阪神OBの「最後の勇姿」を披露し、チーム快進撃への後押しにしたいと期待している。

 江夏氏―田淵氏がバッテリーを組む21日、甲子園での始球式は「伝説の黄金バッテリー復活」と銘打って行われる。

 両氏バッテリーによる始球式は2000年9月13日、甲子園での巨人戦で行っている。この時は「20世紀最後のTG戦」のイベントだった。

 現役時代、最後にバッテリーを組んだのは江夏氏が阪神最後の公式戦登板となった75年(昭50)10月17日の巨人戦(後楽園)。甲子園では同年10月10日の巨人戦だ。

 今回のバッテリー復活は球団内部で開幕前から企画を練り、交渉を重ねて実現した。来年、球団創立80周年を迎える阪神としては輝かしい伝統を形作ってきたOBを敬意をもって迎えたいとする意向が働いていた。

 江夏氏は76年(昭51)1月、江本孟紀氏らとの交換トレードで南海(現ソフトバンク)に移籍。田淵氏も78年(昭53)12月、真弓明信氏らとの交換トレードで西武に移籍した。放出された当時は悔恨やわだかまりもあった。苦い歴史を乗り越え、阪神の一員としての姿を示す意味もある。

 江夏氏は本紙の取材に「最後のご奉公だよ」と語った。田淵氏も「もう二度とないだろう。恩返しのつもりでいる」と話した。「呼んでいただけるのがありがたい。いろんな球団を渡り歩いたが、タイガースで育った青春時代の思い出が一番深く濃く残っている。久しぶりに甲子園の大観衆のなかで、ドキドキしながら江夏の球を受けようと思う。オールドファンはもちろん、多くの方々に見ていただきたい」

 着用するユニホームは1970~73年(昭45~48)当時のものを復元した。左肩に「OSAKA」と入り、背中に「ENATSU 28」「TABUCHI 22」と阪神では初めてローマ字でネームが入ったものだ。

 両氏が阪神で最も鮮烈な輝きを放っていた時代である。江夏氏は71年7月、オールスター第1戦(西宮)で田淵氏とバッテリーを組み9連続奪三振。73年8月30日の中日戦(甲子園)では延長11回をノーヒットノーラン、自らサヨナラ本塁打の離れ業をやってのけた。田淵氏は73年の巨人戦で同一カード7打数連続本塁打。75年には王貞治氏(巨人=現ソフトバンク球団会長)の14年連続を阻止し初の本塁打王に輝いている。

 舞台は球宴明け初戦、甲子園での伝統の一戦。猛虎魂を抱く両氏の復活は真夏の快進撃を誓うチームにも活気を与えることだろう。

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