ガッツ代打逆転V打 移籍後初の勝利打点「還せて良かった」

[ 2014年7月11日 05:30 ]

<ヤ・中>7回1死満塁、中前適時打を放つ中日・小笠原

セ・リーグ 中日7-4ヤクルト

(7月10日 神宮)
 この一振りを待っていた。2―3の7回1死満塁。雨天の中での中日ファンの歓声に迎えられて、代打で登場したのは小笠原。簡単に2球で追い込まれたが、40歳の大ベテランが必死でボールに食らいつく。ファウルで粘ってフルカウントからの9球目。岩橋の真ん中高め直球を見事に中前にはじき返し、逆転&決勝の2点打を放った。

 「みんなが何とかしてつくってくれたチャンスだったし、還せて良かった。(天候など)いろいろ条件はあるけど、何も考えずにボールに集中した。それだけです」

 試合前から降り続いていた雨がひときわ力強くヘルメットを叩いたが、百戦錬磨の侍の集中力は乱れない。中堅の左を鋭く襲った打球を比屋根が後逸する間に、一塁走者の松井佑まで生還し、試合を決めた。

 5、6月は当たりが止まっていたが、リーグ戦再開後に復調。これで6打席連続出塁となり、7月は4打数4安打の大当たりだ。「いいとも悪いとも思っていない。ヒットが出るに越したことはないけど、こういう時もあるよ」。相変わらずの「ガッツ節」で振り返ったが、中日移籍後、初の勝利打点をマークした一打は、格別の手応えだったはずだ。

 谷繁兼任監督は「そういう場面で代打に送っている。しっかり応えてくれた」と切り札の活躍に満足顔。2連勝で竜がよみがえった。

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2014年7月11日のニュース