阪神に恵みの雨 6試合連続登板中の福原、呉昇桓に恩恵

[ 2014年7月11日 09:20 ]

練習を見守る和田監督

 好調・虎に恵みの雨がもたらされた。阪神は10日、台風8号接近に伴う天候不良が予想されたため、午前10時30分に広島11回戦の中止を決定。チームは全体練習終了後に東京へ移動し、11日からの巨人3連戦(東京ドーム)へ向けて英気を養った。

 「うちは一戦一戦だからね。流れとしてはみんなもやりたかっただろうけど、明日(11日)以降のことを考えるとね。9連戦だったし」

 和田監督もつかの間の休息を、歓迎した。チームは8日から前半戦最後の9連戦。この日予定通り試合を行えば巨人戦はナイター明けの当日移動になるところだった。選手のコンディショニングを考えれば、大きな違い。台風の接近に備え、全体練習の開始時間も約1時間繰り上げるなど、巨人戦に備え万全の準備を整えた。

 もっとも恩恵を受けたのは、福原、呉昇桓(オスンファン)のリリーフコンビだろう。ともに2日のヤクルト戦から6試合連続登板中で、前夜の広島戦は1点差という緊迫した場面でのマウンドだった。

 肉体面はもちろん、精神面での負担は言わずもがな。福原、呉昇桓ともストレッチを入念にこなすなど、疲労軽減につとめた。それだけに守護神は「自分の中ではいいタイミングだった。チームが勝つのが一番。良い展開だね」と笑顔を振りまいた。

 打線の方でも広島先発は苦手とする前田健で、攻略は容易でなかっただろう。すべてが阪神にとっていい方向へ転んだ一日。「いい雨にしたいね」。指揮官は自らに言い聞かせるように語り、東京へと向かった。

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2014年7月11日のニュース