鳥谷“初回に打点=勝利”7戦目の崩壊、それでも「悪くないです」

[ 2014年6月15日 07:05 ]

<西・神>初回1死二塁、右前適時打を放つ阪神・鳥谷

交流戦 阪神2―3西武

(6月14日 西武D)
 リーグ打率トップに立つ阪神のキャプテンが突破口を開いた。初回、先頭・上本の中前打と大和の犠打で1死二塁。上位打線が作った好機を鳥谷がしっかり得点につなげた。

 「甘い速球を逃さずに打つことができました。チャンスだったんで。先制できて良かったです」

 失投を捉えた。カウント1―1。先発の菊池が投じた真ん中への速球を完璧にはじき返した。

 「(菊池は)そういう(速球がいい)ピッチャーなんでね」。相手が得意とするボールをしっかりとらえ右線に弾き返した。チームにとっては8日のソフトバンク戦(甲子園)以来、4試合ぶりの初回得点となった。

 「(調子は)悪くないです」

 力強い言葉は結果に表れていた。これで3試合連続安打。最近10試合の打撃成績は38打数13安打の打率・342。夏場に強い男が早くも本領を発揮している。

 鳥谷が初回に打点を記録した試合はここまで6戦全勝だった。当然ながらこの一打でチームの連勝は予想されたが、勝負の世界、簡単に勝利の女神はほほ笑んでくれなかった。

 追加点は6回マートンの8号ソロだけ。この一打で一時同点としたが、裏に勝ち越され逆転負けを喫し、不敗神話は止まった。

 だが、記録はまたつくり始めればいい。キャプテンのバットが暗闇をさまよう和田阪神に勇気を与えてくれるはずだ。

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2014年6月15日のニュース