西岡突き動かす危機感、復活へ「ポジションはないと思っている」

[ 2014年6月15日 07:40 ]

<ウエスタン 神・ソ> 5回無死、阪神・西岡が右翼線二塁打を放つ

 左右の第一肋骨(ろっこつ)骨折などからの復活を期す阪神・西岡が14日、2日続けてウエスタン・ソフトバンク戦(甲子園)に「1番・DH」で先発出場した。

 第1打席に山中から右前打。復帰後初安打を記録すると、直後の荒木の打席では二盗も企てた。結果は失敗に終わったものの、実戦感覚は故障前のそれに着実に近づいている。5回の第3打席では右翼線二塁打を放つなど、完全復活が近いことを見せつけた。

 「(安打で)気分はいいですけど、たまたま。2軍でいい結果を残して1軍に上がる。甘んじた気持ちでやってない」

 初回の右前打も、高めの直球に素早く反応してのもの。二塁打は、初球を振り抜き、ちゅうちょなく二塁を陥れた。

 「いい状態で上がってきて欲しいね。きのう打てないとか、きょう打ったとかではなくね。何打席か立って、慣らして、かつ状態を良くしてね。上がってきたら、すぐに頭(スタメン)でいけるくらいにしてほしいね」

 和田監督も一日も早い復帰を待ち望む。西武戦に敗れ、充満する負の空気を打破してくれることを期待してやまない。

 「1軍でもポジションはないと思っている」

 危機感が、西岡を突き動かす。第2打席の高く弾んだ遊ゴロも間一髪だった。「セーフにならなあかん」。回復具合に加え、結果も重要視する。背番号7の頭に、もはや「調整」という言葉はない。

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2014年6月15日のニュース