由規 21球中11球が150キロ超!792日ぶり実戦に充実感

[ 2014年6月15日 07:34 ]

<ヤクルト・フューチャーズ>試合後、ファンから送られた大きな拍手に感無量の表情を見せるヤクルト・由規

イースタン・リーグ・チャレンジマッチ ヤクルト18―1フューチャーズ

(6月14日 戸田)
 右肩手術から復活を期すヤクルト・由規が、2軍の若手による混成チームのフューチャーズ戦(戸田)で約2年ぶりの実戦復帰を果たした。先発で1回を無安打無失点。日本人最速の161キロを誇る右腕は「通過点だけど今まで投げた中でも印象深いマウンドになった」と振り返り、ファンの「お帰り」の温かい声に感極まった。

 実戦は12年4月13日、富士重工との練習試合以来792日ぶり。2死から3番のモスカテルを迎え、2ボール2ストライクから「三振を取りにいった」と全力で腕を振った。わずかに外角に外れたものの、この日最速の155キロを計測。4番の藤沢からは習得中のフォークで空振り三振を奪った。2奪三振。全21球中11球が150キロ超えという結果に「ここまで出るとは思わなかった」と充実感をにじませた。

 1軍マウンドから2年以上遠ざかり、昨年4月には右肩のクリーニング手術を受けた。「手術を決断する時はきつかったけど、そこからは良くなるだけ」と前向きにリハビリに取り組んだ。新球フォークも「あくまで真っすぐを生かすため」とスタイルは崩さない。日本ハム・大谷が自身に続き、160キロを出したことには「出そうと思って投げることはないけど、モチベーションの一つ」と発奮材料とした。

 遠征先の札幌で報告を聞いた小川監督は「逆にこの後が心配だが、150キロ以上は凄い。彼なりに手応えを感じたのでは」と喜んだ。快速球で再び神宮を沸かせるための第一歩を強烈にしるした。

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