和田史上39人目300号「打った瞬間行ったかなと」

[ 2014年4月9日 05:30 ]

<中・ヤ>8回、通算300号の左越え2号2ランを放ち、花束の迎えをうける和田

セ・リーグ 中日7-2ヤクルト

(4月8日 ナゴヤD)
 3点リードの8回無死一塁からスライダーを捉えると、中日・和田の打球らしく伸びのあるライナーで左翼席に飛び込んだ。ダメ押しの2号2ランで通算300号を飾り、和田は「打った瞬間にいったかなと思った。力みなく反応できた」と頬を緩めた。

 プロ野球で和田を含め39人しか達成していない強打者の証とも言える記録にも「ホームランバッターの(打球の)角度を持っていない。ホームランバッターは本塁打の打ち損じが安打。僕は安打の延長が本塁打」と分析。捕手としてプロ入りするも外野に転向し、初本塁打を放つまで「全く自信がなかった」と振り返る。強い打球を目指し、谷繁監督が「バットから手が離れなくなるくらい振ってきた」と称える努力を重ね、数字を伸ばしてきた。

 その指揮官とは年齢が近く、昨季までは遠征先の食事をともにするなどとりわけ仲が良かったが、立場が変わった今季はそうはいかない。まだ打率は・219。和田は「僕が打てないと“外さないとな”と考えなければならないし、余計な気を使わせたくない」と言葉に力を込めた。

続きを表示

2014年4月9日のニュース