原巨人ミスミス自滅 今季初連敗 指揮官「なかなか絡まなかった」

[ 2014年4月9日 07:27 ]

<巨・広>8回無死一塁、打者・長野の時、牽制アウトになる一走・松本哲(右は菊池)

セ・リーグ 巨人1-4広島

(4月8日 東京D)
 ミスした方が負ける。その回数が多ければなおさらだ。「なかなか(攻撃が)絡まなかった。そういう部分、言いだすと大変だよね」。試合後の巨人・原監督の言葉が全てを物語っていた。

 攻撃面で象徴的なシーンが3度、あった。

 5回1死三塁 1点を返して代打・矢野。1ボール1ストライクからの3球目、ボール球の真ん中低めのシュートを空振りした。このとき、スタートを切っていた三塁走者の橋本は慌てて帰塁した。「あれで前に打球が飛んでいればホームインできる体勢だった」と川相ヘッドコーチ。広島の前進守備と橋本の俊足を計算した上でのギャンブルスタート。だが、矢野はバットに当てることができず、結果も空振り三振に終わった。

 6回無死一、二塁 二塁走者は俊足の片岡。村田の三遊間寄りの打球を遊撃手・梵が倒れ込んで捕球。片岡は打球を視界に捉えていながら、一瞬、スタートを切ったために帰塁が間に合わずに併殺に。川相ヘッドは「ライナーは用心しないと」と指摘。この打席、村田は初球にサインで送りバントを試みていた(結果は空振り)。4番に送らせてまで1点という策が、片岡を先の塁へはやらせたのかもしれない。

 8回無死一塁 一塁走者は死球で出塁した松本哲。チームは永川勝のけん制が巧みなことも熟知した上で、「行けたら行け」というグリーンライトのサインを出していた。初球の前に1球けん制。その直後のけん制に、スタートを切りかけた松本哲は逆を突かれてアウトになり、続いて中前打で出塁した長野も盗塁死した。

 全てが1点を追う中でのミス。指揮官は「少し選手を焦らせた部分があったかもしれない」とした。好調の打線が1得点にとどまったのは決してクリーンアップが無安打に終わったことだけが要因ではない。巨人が今季初の連敗を喫した。

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2014年4月9日のニュース