佐世保実元監督　無期謹慎「不服」変更請求を棄却

　佐世保実業高校（長崎）野球部の清水央彦元監督（４２）が、日本学生野球協会から受けた無期謹慎処分に不服を申し立てた件で、同協会の不服審査委員会は８日、処分変更の請求を退けた。

　２０１２年８月に当時３年の元部員が１年部員を暴行した問題が発生。清水元監督が「殴ってでも退部を考え直させろ」と指示、暴力を誘発したとする高校からの報告に基づき、同協会は１３年１０月の審査室会議で処分を決めた。元監督は同年１１月に不服を申し立てた。不服審査委員会は聴き取りの結果、暴行をそそのかした発言の有無は、当事者の言い分の食い違いなどから「確認できない」とした。しかし、清水元監督が１年部員のケガを練習中の事故と学校側に虚偽報告していた事実などを重く見て「処分が著しく合理性に欠くとは判断できない」と結論づけた。