熊崎新コミッショナー 統一球刻印せず「私の性に合わない」

[ 2013年12月27日 05:30 ]

コミッショナー就任が決まり、抱負を語る熊崎氏。右は宮内コミッショナー代行

 12球団の臨時オーナー会議が26日、都内で開かれ、新コミッショナーに元東京地検特捜部長で弁護士の熊崎勝彦氏(71)が満場一致で選任された。来年1月1日付で就任する。任期は2年。

 「プロ野球を強く、活力あるものにして社会に貢献できるように、ある限りの力と持ち味を発揮したい」と所信表明した熊崎氏は、さっそく色を前面に出した。統一球へのコミッショナー署名の刻印について「やらない。私の性に合わない。良いことだと思うよ。でもやらない」と言った。ボールへの署名は加藤良三前コミッショナーが導入し、皮肉にも自らの名前を刻印した統一球の問題で今年10月に引責辞任した。熊崎氏は日本野球機構(NPB)の事務局が行った反発係数の無断変更を「公表しなくてはいかん」とばっさり。球団や選手など利害関係者に報告しなかったことを指摘し「ガバナンス(組織統治)をきちっと機能させないといけない」と話した。刻印の拒否は決意の表れだった。

 セ・パ両リーグでコミッショナーの選任作業が長引いたのは「コミッショナー像」の相違からだった。パはビジネスに明るい実務家を求めたが、最終的に検事としてリクルート事件などを追及した厳正さを持ち、コミッショナー顧問として球界に精通する熊崎氏を承認した。統一球問題で失墜したNPB組織の信用回復と構造改革を優先した形だ。「野球は国民から信頼されなくてはならない」と熊崎氏。空位が続いていたプロ野球のトップがようやく決まった。

 ◆熊崎 勝彦(くまざき・かつひこ)1942年(昭17)1月24日、岐阜県生まれの71歳。明大を経て、72年に検事となり、東京地検特捜部長、最高検公安部長歴任。特捜部ではリクルート事件など一線の捜査を担当。現在は熊崎勝彦綜合法律事務所所長。05年1月からNPBのコミッショナー顧問を務める。趣味はゴルフや釣り。テレビの時代劇ドラマに出演経験。

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