引退でも人気絶大!前田智徳氏 広島アドバイザー就任

[ 2013年12月27日 05:30 ]

広島とアドバイザー契約を結んだ前田氏

 前代未聞の抜てきだ。広島は26日、今季限りで現役引退した前田智徳氏(42=野球解説者)とアドバイザー契約を結ぶと発表した。グッズの商品開発や球団主催イベントへの出演など、ファンサービスに特化して助言するのが主な仕事。功労者の絶大な人気にあやかった処遇で、前田氏は「選手とファン、両方の目線から少しでもお役に立てれば」と快諾した。

 「孤高」と表された現役時代の姿は今や昔だ。1月1日付で球団アドバイザーに就任する前田氏。それもファンサービスを前提とした肩書と聞けば、黙して語らず…だったイメージとの落差に驚きさえ覚える。異例の抜てき。松田元(はじめ)オーナーが意図を説明する。

 「あれだけの人気があった選手。アドバイザーに就任してもらい、何らかの形で、ファンとの絆を強くすることができないか…ということ」

 アドバイザーは過去にも存在したが、引退選手がファンサービスに関わることは、なかったという。球団初の試み。何しろ、その引退グッズ発売後4時間で、月別売り上げ額が最も多い2月の数字を超えた、逸話の持ち主。歴代No.1のグッズ売り上げ額を誇り、いまだ人気が衰えない同氏だからこそ、「球団とファンとを結び付ける役割」(同オーナー)には最適という判断だった。

 契約は1年。ただ、向こう3年間は続けてほしい考えだ。主な仕事はグッズの商品開発や、球団主催イベントへの出演など。「具体的な話はこれから」(山口恵弘企画グループ営業企画課長)だが、プランは既に両方面で複数挙がっている。

 「イラストやシルエットだけでもお客さんに受ける。そんな選手やOBはなかなかいない」。松田一宏常務取締役・オーナー代行はそう話し、前田氏の会議参加や、同氏発案のグッズが店頭に並ぶ可能性に言及した。

 イベント面では横浜、神宮で今夏実施した「極生解説観戦セット」への出演プランが挙がる。当日はスポニチ本紙評論家でOBの佐々岡真司氏らがスタンドに陣取り、試合の模様を文字通り生解説した。来季は同じ関東のファンを対象に、マツダスタジアムでの実施を検討中。前田氏が生解説すれば、大反響がありそうだ。

 「選手と一ファン、両方の目線から少しでもお役に立てれば。これまであまり出ることのできなかったイベントにも、積極的に参加させていただこうと思っています」

 前田氏は球団を通じてこうコメントした。「新しい前田さんが見られるのでは」とは山口課長。孤高の天才がユニホームを脱いだ時、どんな姿を見せてくれるのか楽しみだ。

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