「平成の怪物」復活なるか 故障きっかけに低迷

[ 2013年12月26日 05:30 ]

メジャー1年目は15勝を挙げた松坂

 2006年オフ、当時のポスティングシステムで念願のメジャー挑戦を叶えた西武の松坂大輔投手。日本での十分すぎる実績を手土産に、満を持して海を渡った1年目は15勝、2年目には18勝と期待通りの活躍をして、松坂のメジャー生活は順風満帆にみえた。

 しかし転機は3年目に訪れる。09年の開幕前、松坂はWBCに出場して日本を連覇に導き、2大会連続のMVPに輝いた。その代償として痛めていた股関節を悪化させ、このシーズンは故障者リスト(DL)入りを繰り返した。翌2010年も背中や首の張りを訴えて開幕からDL入りするなど、本来の力を発揮できず、さらに2011年6月にはトミー・ジョン手術を受けてシーズンを棒に振った。

2012年6月、丸一年かけて復帰したメジャーのマウンドも、やはり松坂に手厳しかった。5回を5安打4失点に抑えるも白星はつかず、結局このシーズンもメジャーデビュー当初の輝きをみせることはなかった。

 そして今季はインディアンズのマイナーで開幕を迎え、8月にはメッツで324日ぶりにメジャー復帰。徐々に、しかし着実に安定感あるピッチングを取り戻しつつある。甲子園を沸かせた「平成の怪物」も、来年は34歳。今オフは日本球界復帰も噂された怪物は、果たして完全復活するのか。日本中の野球ファンは、それを願っている。(スマホマガジン『週刊野球太郎』編集部)

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