マー君 年俸一部寄付へ 球団、ファンへ“恩返し”

[ 2013年12月26日 06:12 ]

球団からメジャー移籍を容認され、笑顔で引き揚げる田中

 楽天は25日、田中将大投手(25)の新ポスティング・システムでの大リーグ移籍を容認すると発表。即日、上限の2000万ドル(約20億8000万円)に譲渡額を設定して、日本野球機構(NPB)を通じて同投手が移籍するための申請を行った。球団側との会談で、田中は楽天が東北のシンボルであり続けるために、移籍先の球団から得る年俸の一部を宮城県などに寄付する考えを示した。早ければ26日午後10時から、米球団との交渉が解禁となる。

 約40分の球団との会談。立花陽三球団社長から、メジャー移籍容認という「クリスマスプレゼント」をもらった田中は、球団に対してひそかな提案を同時に行っていた。

 「育てていただいた球団、ファンの皆さま、そして宮城をはじめ東北の皆さまに対し、できる限りの恩返しをしたい。魅力ある球場、選手の環境面の整備をはじめ、引き続き東北のファンの方々に愛していただける球団であるよう、できる限りの協力や寄付をしたい」

 17日にメジャー移籍の希望を球団に伝えてから8日。これこそ、田中流の恩返しだった。メジャー球団との契約は総額100億円を超えるとも予想される。「チームとか全部そういうことが決まってからじゃないと具体的には決めていけないと思う。長い目で見て、いろいろやっていけたらなと思う」と語った。

 ともに戦った球団、選手、ひいてはファンのために、新天地での年俸の一部を楽天が本拠を置く宮城県などに還元していく。「7年間、チームやファンの皆さんに支えられてここまで来た。そのことを胸に刻み込んでプレーしていきたい」。ユニホームや舞台が替わっても、その思いは不変だ。

 田中の申し出を受けた立花球団社長は「本当にありがたい。選手として、人としてそういうことを考えていたんだなということは正直びっくりした」と感謝し、容認の一因となったことを明かした。

 11月下旬には、宮城県の村井嘉浩知事が、本拠地のドーム球場化について前向きな発言を行ったばかり。球場は宮城野原公園内にあり、県が所有しているが、公園に隣接する土地を買い取ることでドーム球場の建設が可能との具体案も示されており、田中の寄付金がその費用に生かされる可能性もある。また道半ばの東日本大震災からの復興費に充てられることも考えられる。移籍先決定後に、楽天、田中の双方から詳細を発表する運びだという。

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