中田 逆転3ラン!栗山監督「本当に感動したよ」

[ 2013年4月8日 06:00 ]

<日・ソ>8回、3ランを放った中田は杉谷(右)とハイタッチ

パ・リーグ 日本ハム3―2ソフトバンク 

(4月7日 札幌D)
 ベースを回った日本ハム・中田がドヤ顔を浮かべた。重苦しい空気をひと振りで変えた。これぞ4番だ。

 「この嫌な流れを変えられるのは、僕しかいないと思っていた。スタンドに入るとは思わなかったけど、いいポイントでしっかりバットを振れたのであそこまで飛んでくれた」

 2点を追い掛ける8回1死一、二塁。3番手・五十嵐のカットボールをしばき上げた。「球が速い投手というのは頭に入っていた。どうしても追い込まれると不利になるから」。6日の対戦では中飛に抑えられたから、初球を狙った。打球は左中間スタンドに飛び込み、球場に地鳴りのような歓声が響き渡った。

 チームは本拠地開幕カードを2連敗していた。6日には3年ぶりの借金3となり、10年以来3年ぶりの単独最下位に沈んだ。この日も先発・武田、2番手・岩崎に7回までわずか2安打に封じ込められ、打線は24イニング無得点。そんな敗戦ムードが漂う中で、中田の決勝2号3ランは生まれた。

 昨年は開幕から21打席無安打と苦しんだが、今年は開幕から8戦連続安打を続けている。しかしチームが勝てず、昨年とは違う苦しみを味わっていた。零敗を喫した6日、札幌ドームのエレベーターで栗山監督と偶然、乗り合わせた。真っ赤な顔で悔しげな指揮官を見て「申し訳ないです」と、無意識に謝罪した。すると、指揮官から返ってきたのは「謝らなくていい。4番だからってそんなに責任を背負わなくていいんだ。一緒に頑張っていこう」という言葉だった。昨季から4番に据え、信じ続けてくれた恩師に笑顔をプレゼントしたい。そんな気持ちをバットに乗せた。

 これには栗山監督も「なかなか、あのようなところで打たせてもらえない。本当に感動したよ」と目尻を下げた。昨季の中田はリーグトップとなる17度の勝利打点をマークし、今季もチーム3勝中、早くも2度目となった。昨季のパ王者は屈辱の最下位を一日で脱出。シャワーを浴びて、球場から自宅に戻ろうとした中田は力を込めた。「まあ、これからですね」。主砲の一撃が、反撃ののろしだ。

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