阿部 通算1500安打!4安打固め打ちで開幕7連勝に貢献

[ 2013年4月8日 06:00 ]

<巨・中>9回2死満塁、堂上直の打球を好捕してピンチを救った松本哲(31)を笑顔で迎える阿部

セ・リーグ 巨人8―6中日

(4月7日 東京D)
 巨人・阿部慎之助捕手(34)が7日、中日戦で今季1号となる逆転3ランを放つなど、4安打の固め打ちで史上113人目の通算1500安打を達成した。開幕から好調だった打線の中で、4番にも待望の一発。チームは引き分けを挟み、無傷の開幕7連勝とし1941年以来72年ぶりに、球団記録に並んだ。2年連続日本一へ、今年も阿部のバットが打線を引っ張る。

 誰よりも責任を痛感し、自分のバットで還したかった。クラークの逆転3ランを許した直後の5回2死二、三塁。阿部は初球からいった。真ん中高めのチェンジアップを右中間席へ叩き込んだ。再逆転、そしてチームを開幕7連勝に導く決勝3ランに笑顔を見せた。

 「やっとすっきりしました。周りがみんなポコポコ打つから、力む部分はあった。安打の延長が本塁打、と力を入れずにいけた結果だと思う」

 直前に被弾した内海はこの回先頭で代打を送られた。「本塁打だけはいけないケースで、あれはサインを出した僕が悪い。内海にも伝えた」。チームはここまで7試合で計10本塁打。今季8試合、31打席目に飛び出した待望の1号はエースに白星をつける形で実った。

 7回2死一塁ではこの日、4安打目となる右前打を放ち、通算1500安打を達成した。通算24打数1安打だった天敵左腕・小林からマークした区切りの一打。「(記録まで)あと4本とは知らなくて。3本打った後に、(周囲から)あと1本と言われて、意識していった」。プロ13年目、1503試合目での到達。故障と隣り合わせの捕手として7人目の快挙だ。

 「今まで携わってくれたコーチや裏方さんに感謝したい。1年目は原監督がヘッドコーチで、長嶋さんが監督。2人の意見で、前年の日本一捕手だった村田さん(現打撃コーチ)がいる中で、僕をあえて使ってくれた」

 小、中学生への野球教室や講演で、必ず口にする言葉がある。「両親や先祖に感謝してください。そして先生や恩師に感謝してください。どういう人たちのおかげで今の自分が生きているのか忘れないでください」

 ルーキーだった01年、23年ぶりの新人開幕スタメンマスクをかぶり、球団初の新人開幕戦初打席適時打を放ち、お立ち台に上がった。「(当時は)自分の鼓動が聞こえるくらい緊張して3日前から熱も出て。そういう経験をさせてもらったから今の自分がある」。風邪薬をのみ出陣したあの夜の気持ちを忘れていない。

 72年ぶりに球団記録に並ぶ開幕7連勝。歴史的な数字にも「凄いことだけど、みんなそれを意識してやっているわけじゃない。一戦一戦しっかり」と結んだ。個人目標も「1501本目を目指して頑張ります」と、2000本という大台をのみ込んだ。阿部が東京ドームで本塁打を打てば10年7月4日の阪神戦から31連勝。最強捕手は「感謝」の2文字を支えに、さらなる高みを目指していく。

 ▼巨人・原監督 彼がこうして大きな一打を打ってくれるとチームとしてさらに状態が良くなる。一戦一戦という中で、結果的に7連勝という形になっている。

 ≪巨人捕手で初の1500安打≫阿部(巨)が7日の中日3回戦で7回に小林から右前打を放ち通算1500安打を達成した。プロ野球113人目、巨人では9人目。初安打は01年3月30日の阪神戦で星野伸から。主に捕手で出場した選手の1500安打は7人目となり、チームでは初めて。

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