中島 アスレチックス合意 ヤ軍決裂から1年、正遊撃手候補

[ 2012年12月19日 06:00 ]

アスレチックスと合意した中島

 西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使して大リーグ移籍を目指していた中島裕之内野手(30)が17日(日本時間18日)、アスレチックスと合意した。

 2年契約で総額650万ドル(約5億4600万円)。3年目は年俸550万ドル(約4億6200万円)で球団が選択権を持つ。ア軍は正遊撃手として迎え入れる方針で、18日午後2時(同19日午前7時)に入団会見が開かれる。

 ついに、中島が念願をかなえた。昨オフ、ポスティング・システム(入札制度)で独占交渉権を獲得したヤンキースとの交渉が決裂してから347日目。アスレチックスの球団関係者は「中島は来ることになる」と合意を認め、球団は18日に入団会見を開くと発表。出席者の欄には「ビリー・ビーンGMとスペシャルゲスト」と記載した。

 メジャー経験のない内野手ながら、複数年契約で合意した。それは紛れもなくア軍の期待の大きさを物語るものだった。ア軍は今オフ、FAとなった遊撃手ドルーとの再契約を目指す一方で、流出も想定して中島の獲得に照準を合わせていた。そしてドルーのレッドソックス移籍決定から数時間後、水面下で交渉を続けてきた中島との契約を一気に詰めた。

 レギュラー候補としての獲得だけに契約は2年総額650万ドル(約5億4600万円)。1年平均では西武での今季年俸2億8000万円に見劣りしない待遇だ。昨オフにヤ軍が提示したのは1年契約で年俸80万ドル(当時約6160万円)で控え扱い。失意の西武残留となり、「金額はなんぼでもよかった。試合には出たい」と語っていた中島だが、ようやく望む条件を勝ち取った。

 ア軍が特に評価しているのが打撃面で、力負けしないスイングと巧みなバットコントロールだ。今季の打率・311はリーグ2位。11月のGM会議ではデービッド・フォーストGM補佐が「日本で“飛ばない球”をしっかり捉え、いい成績を残している」と評価した。

 また、今季の18失策は規定打席に到達したパ・リーグの遊撃手では2番目に多かったが、中島は守備でも自身の右側への打球を逆シングルでさばく練習に打ち込んできた。一般的な内野手用のグラブより指の長いタイプを使う理由は、そんな打球に対応するためだ。他球団のあるスカウトも「二遊間の動きはとてもいい。私は(遊撃手として)普通にやれると思っている」と話した。

 背番号はア軍で空き番となっていることからも、西武時代の3が有力。今季は6年ぶりの地区優勝を飾り、9度のワールドシリーズ制覇を誇る名門で、中島が第二の野球人生をスタートさせる。

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