摂津、今季初完封逃すも9勝&84Kでパ投手2冠

[ 2012年7月12日 06:00 ]

<西・ソ>完投勝利の摂津(左)は、本多とハイタッチする

パ・リーグ ソフトバンク4-1西武

(7月11日 西武D)
 あと1人、あと1球。ソフトバンク・摂津は9回2死、1ボール2ストライクから中村に左越えソロを浴び、今季初完封を逃した。

 「打った相手が1枚上手だった」。努めて冷静に話したが、やはりショックはあったようだ。帰りのバスに乗り込む直前、急に立ち止まると「あっ」と絶句。宿泊先のホテルのカードキーをロッカーに忘れてきたのだ。

 それでも自己最多タイの135球を投げきり、今季初完投勝利。前回4日の登板(ヤフードーム)で6回途中5失点でKOされた西武に雪辱を果たした。ハーラートップタイの8勝目。さらに、この日の6三振で奪三振数も84まで伸ばし、投手2部門でリーグトップに立った。「初回(1死一、三塁)を抑えたのが一番大きかった」と振り返った右腕。高山投手コーチは「投手の本質は最後まで投げたい。摂津はそれを強く持っている」と頼もしげだった。

 ▼ソフトバンク・松田(3回に先制の中越え8号3ラン)打った瞬間、入ったと思った。摂津さんが初回からいい投球をしていたので1点あれば勝てると思った。

続きを表示

2012年7月12日のニュース