「リラックスできた」マートン 監督との面談から生まれた2安打

[ 2012年5月10日 12:19 ]

<広・神>7回、2点適時三塁打を放ち滑り込むマートン

セ・リーグ 阪神6-2広島

(5月9日 H新潟)
 阪神7回の一挙5得点を締めくくる快打はマートンから放たれた。2死一、二塁で左中間真ん中を抜く三塁打で走者を一掃。実に15試合ぶりに記録した適時打だった。6回の左前打と合わせて計2安打。複数安打は17試合ぶりだ。「2本打ったのは本当に久しぶり。2本以上を打ったのは去年以来じゃないかな」。軽口が出るほど上機嫌に声が弾んだ。

 試合前の時点で打率・220まで落ち込んでいた。2年連続リーグ最多安打の男には似つかわしくない数字だろう。試合前の練習中には打撃ケージの裏で和田監督と話し込んだ。「監督だから野球の話はするよ。去年まで打撃コーチだったし、いつもいいアドバイスをもらえる。精神的にリラックスできた」。時間は10分以上にも及び、フリー打撃の順番を繰り下げたほど。監督面談の当日に生まれた2安打が反転浮上を予感させる。

 「それが一番大きい」。逆転勝利に沸く試合後、和田監督からも最大の収穫に挙げられた。「あの三塁打は久しぶりにマートンらしい当たり。ちょっといろんなことでイラついていた感じがあった。何とかきっかけにしてね。これで何かが変わってくれれば。少し落ち着いてくれれば」。マートン本人も手応えを感じていた。「そうなればいい。毎日毎日、新しい日が来る。一生懸命やっていく」。復調が本物なら上位追撃の条件がまたひとつ整う。

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2012年5月10日のニュース