明石状況読んだ 狙い通りのボテボテV打は計算通り

[ 2012年5月10日 06:00 ]

<オ・ソ>3回1死一、三塁、明石は先制の遊ゴロ適時内野安打を放つ

パ・リーグ ソフトバンク1-0オリックス

(5月9日 ほっと神戸)
 ソフトバンクの虎の子の1点を叩き出したのは1番・明石の「状況を読む力」だった。0―0で迎えた3回1死三塁。オリックス内野陣はバックホーム態勢の前進守備を敷いた。しかし9番・山崎に四球を許し一、三塁になると、併殺狙いの中間守備に切り替え、二遊間を詰めた。

 外野フライでも得点できる場面だが、左打者の明石の狙いは違った。「一、二塁間と三遊間が空いているのは分かっていた」。ここで考えたのは「逆方向への意識」と「詰まることを恐れない」の2点。左腕・井川の内角直球を引っ張らず、強引におっつけた。打球は三遊間に転がった。二塁寄りに守っていた遊撃・大引は飛びついて打球を止めるのが精いっぱい。決勝内野安打となった。

 「もし詰まって飛球になっても外野の前まで飛ぶと思った。だから直球に合わせて(詰まらせるように)1、2~の3で振った。あそこに飛んでくれてよかった」。明石はそう決勝内野安打に笑った。ボテボテの打球だから、幸運だったわけではない。その裏には計算し尽くされた狙いがある。

 ▼ソフトバンク・小久保(3試合連続無安打に終わり)気持ちと体が一致していない。まあ、年なんで…。きょうは投手のおかげ。

続きを表示

2012年5月10日のニュース