連夜の鳥谷!見せた勝負強さ…「桧山さんがつないでくれたので」

[ 2012年5月10日 12:34 ]

<広・神>7回、前夜のヒーロー・鳥谷が勝ち越し適時打

セ・リーグ 阪神6-2広島

(5月9日 H新潟)
 持ち前の勝負強さは、この夜も健在だった。阪神は桧山の適時打で同点に追いつき、なおも7回2死一、三塁。鳥谷の集中力は極限に達していた。だから、気落ちした岸本の初球外角真っすぐを見逃さなかった。痛烈なライナーで左前へ弾む勝ち越し適時打。そこから一挙5得点の流れをつくった。

 「余計なことは考えずにね。桧山さんが苦しいところをつないでくれたので」

 チーム全体のバランスを考えても、重みのある一打だった。先発したスタンリッジは前回2日の中日戦で7回無失点の好投を見せながらも、打線が打てずに勝敗なし。この日も6回2安打1失点に封じたが、鳥谷の快音がなければまたも好投が報われないところだった。「先発に勝ちをつけられたのは大きい」。投手と野手の一体感を大切にしてきた野手キャプテンとしても、納得のV打と言えた。

 「相手が変わるので何とも言えないけど、できることをしっかりやろうとしたのがいい結果につながりました」

 今回の広島2連戦では14得点と上昇の兆しを見せた打線も、4月28日からの9連戦では打てずに苦しんだ。巨人、中日の投手陣に計5試合で完封されるなど、その間の総得点はわずかに7。沈みがちになるムードにあっても、鳥谷は毅然(きぜん)と前を向き続けた。

 「トータルで見たときに、必ずこういう試合はある。打てなければしっかりと守る。いちいち落ち込んでいられません」

 シーズン序盤も同じ言葉を残していた。4月7日の巨人戦で3三振。打率も1割台と低迷していたが、目の前の課題を一つ一つクリアしていた。当時はテークバック時にバットが体の外側へ流れていた分、速いボールに苦戦。インパクト時に差し込まれていたが、徐々に修正し本来の姿を取り戻していった。

 「みんな、トリにつなげば何とかなると思っていたんじゃないかな」

 7回の猛攻を振り返った和田監督は、味のある言い回しで鳥谷を称えた。誰もが寄せる絶対的な信頼感。ハートをわしづかみしたのは、新潟の虎党だけではない。

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