歴代9位の1475打点!アニキ 浩二に並んだ

[ 2011年7月17日 06:00 ]

<横・神>3回1死一、二塁、金本は右越え3ランを放つ

セ・リーグ 阪神10-2横浜

(7月16日 横浜)
 アニキはどこまでも謙虚だった。阪神・金本は3回に5月29日楽天戦(Kスタ宮城)以来出場27試合ぶりの4号3ランで勝利を決定づけた。142キロ直球を右翼席に豪快に叩き込んだにもかかわらず「納得の弾道?いやいや、まだまだよ」と首を横に振った。

 初回に右前適時打。5回の中前打と今季初の3安打で4打点。43歳3カ月での猛打賞はセ・リーグ最年長記録を更新した。通算打点も1475。山本浩二(広島)に並ぶ歴代9位タイに浮上したと聞かされて「あっ、そうなの。シェイシェイ(感謝)!」と鄭凱文(ジェンカイウン)のヒーローインタビューをまねて笑ったが、プロ入り時の監督でミスター赤ヘルと称された広島の偉大な先輩と並んだことに「広島ファンにとっては神様。浩二さんは18年で到達した数字を自分は今年で20年目だから。試合数が全然違うし、単純に比較するようなものじゃない」と謙遜した。

 右肩の故障と闘い続ける今季は初となる5日連続先発出場。試合前の時点で打率は・197まで下がっていたが、木戸ヘッドコーチは「チームが苦しい時に踏ん張ってくれるのがカネやから」と説明。言葉通り、金本のバットに引っ張られるように打線は16安打で10得点。これで金本がアーチを放った試合は昨季から9連勝だ。

 球宴まで残り4試合で借金は3。前半戦で完済するには負けられない試合が続く。真弓監督は「この勢いでいきたいね。4つ」と話した。2位の中日には1・5ゲーム差。逆襲にはアニキの絶対的な存在感が必要だ。

 ≪43歳3カ月での猛打賞はセ最年長≫金本(神)がいずれも今季最多となる3安打4打点の活躍。通算打点を1475とし、山本浩二(広)と並び歴代9位タイとした。また43歳3カ月での猛打賞は、96年落合博満(巨)の42歳8カ月を抜きセの最年長記録。なお猛打賞のプロ野球最年長は、98年落合(日)の44歳5カ月。

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2011年7月17日のニュース