レッドソックスが黒田獲り参戦…先発陣補強へ

[ 2011年7月17日 06:00 ]

レッドソックスが獲得を狙う黒田

 レッドソックスがドジャース・黒田博樹投手(36)獲得へ動き出した。15日(日本時間16日)、スポーツ・イラストレーテッド誌(電子版)が先発補強として黒田に狙いを定めたと報じた。レ軍は松坂大輔投手(30)が右肘の腱移植手術を受けるなど、先発陣に故障が続出している。ヤンキースも獲得に動いており、7月31日(同8月1日)のトレード期限までに、トレード拒否権を持つ黒田がどんな決断を下すか注目される。

 レッドソックスについては、複数の米メディアがセオ・エプスタインGMが先発補強に動いていると報じてきた。その中で、スポーツ・イラストレーテッド誌はこの日、ア・リーグ関係者の話として、レ軍は黒田に狙いを定めたと報じた。

 レ軍は開幕先発ローテーションの5人のうち4人が故障している。松坂が右肘の腱移植手術で復帰まで1年を要する長期離脱。さらに、レスター、バックホルツが故障者リスト(DL)入り。ベケットも12日のオールスター戦登板前のブルペン投球の際、左膝痛を訴えた。先発壊滅状態の中、終盤の優勝争いへ、黒田が必要と判断した。

(1日が“期限”/) ある大リーグのスカウトは「黒田の安定感、そして大舞台での強さは高く評価されている」と話す。今季は6勝10敗と黒星が先行しているが、防御率は3・06。1試合平均6イニング以上を投げており、08年のプレーオフで2戦2勝と大舞台での強さも証明済みだ。すでにヤンキースも獲得に動いているもよう。ヤ軍も今季13勝のサバシア以外は核となる投手は不在で、ア東地区のライバル2球団が黒田獲得へ火花を散らしている。

 黒田は「この時期のトレードは選手として名誉なこと。特に優勝候補のチームから必要とされるなら光栄」と話す一方で、ド軍への愛着を口にする。他29球団に対するトレード拒否権を持っており、移籍は本人の決断次第だ。ド軍は先月末に破産申請を行った。1年契約でチーム最高年俸1200万ドル(約9億4800万円)の右腕がチーム状況も踏まえた上で移籍を決断する可能性はある。

 ウエーバーなどの制限なしにトレードできる期限は7月31日。黒田にとって今後を左右する大事な2週間となる。

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2011年7月17日のニュース