日本製紙石巻出身・久古、声援背に1回無失点

[ 2011年4月3日 06:00 ]

<ヤ・広>7回から登板の日本製紙石巻出身のルーキー・久古が小川監督(左)とタッチ

慈善試合 ヤクルト3―0広島

(4月2日 神宮)
 声援が戻ってきた神宮球場。ヤクルトのドラフト5位左腕・久古(日本製紙石巻)には新鮮な景色だった。大震災以降は練習試合10戦中7戦を無観客試合で行う中、7回から登板した新人左腕が緊張したのも仕方ない。先頭・栗原に直球で左翼線二塁打を浴び「こういう中で投げるのは初めてだったが、途中から集中して投げられた」と気を取り直し、続く左打者の岩本を二ゴロ。代打・赤松、倉の右打者2人も仕留めて1回無失点に抑えた。

 昨年末まで在籍した日本製紙石巻は、宮城県石巻市で工場が被災するなど被害が出ている。野球部の仲間は現在、がれきの撤去作業に従事。募金活動に参加した久古は「たくさんの方たちに来ていただいてありがたいこと。これからも継続して、一日も早く復興してほしい」と古巣に思いをはせた。

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2011年4月3日のニュース