竜CS決めた!チェン“虎狩り”8回零封!

[ 2010年9月22日 06:00 ]

<中・神>8回2死二塁、鳥谷を左飛球に抑え、ガッツポーズのチェン

 【中日3―0阪神】左腕はしなやかに、ボールは力強く。視線は鋭かった。マジック点灯をもくろんだ阪神を中日・チェンが一蹴。完ぺきに封じ込めて8回4安打無失点。

 「自分のボールを信じて投げた。力で抑えたいと思っていた。真っすぐが一番良かったと思う。自分のボールを信じて投げることを、これからも心掛けたい」。首位攻防第1Rで13勝目を挙げた左腕は、流ちょうな日本語で胸を張った。
 初回がすべてだった。先頭のマートンに150キロをはじき返されて右中間二塁打。その後2死一、二塁からブラゼルを二ゴロに仕留めてリズムに乗った。6回1死一塁の場面ではブラゼルを一ゴロ併殺打。マートンを第2打席以降、中飛、右飛、遊ゴロに抑えるなど、結局、三塁を踏ませずに8回無失点。自身連続無失点を18回まで伸ばした。
 首位とはいえ負ければ阪神に優勝マジックを点灯させてしまう踏ん張りどころ。「大事な試合とか考えるな。自分の球を信じて投げろ。おまえのボールなら絶対に打たれない」。負傷で欠場した谷繁から登板前に受けた助言を実践した。「去年のボールはまだまだだけど、最後の最後に(球威が)戻ってきてくれた。自信になった」と感謝した。チェンを8回127球で降板させた落合監督は「あそこまでだろうな。まだ次もあることだし」として残り5試合で、優勝に向けたエース左腕のスクランブル起用を示唆した。
 首位攻防第1Rで会心の勝利。阪神との差を2・5ゲームに広げて、両リーグ一番乗りで4年連続のCS進出が確定した。22日と23日、連勝なら待望のマジック2か3。1勝1分けでも巨人次第でマジック3がいよいよ点灯する。オレ竜の目標はCS進出ではない。その先にある4年ぶりのVだけしか見えていない。

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2010年9月22日のニュース