鬼門名古屋でゼロ行進…阪神、連敗で3位転落

[ 2010年9月22日 22:23 ]

7回、ベンチでさえない表情を見せる阪神・真弓監督(左)

 【阪神0-1中日】スコアボードに並んだ両チーム17個の「0」。九回裏1死満塁で、一ゴロを捕った阪神・ブラゼルの本塁への送球が城島の頭上を通過。あっけない形で熱戦に終止符が打たれた。

 「打てないね」と真弓監督は声を震わせた。阪神は首位中日に連敗し、ゲーム差は3・5。3位に転落した。
 得点圏に5度走者を進めたが、あと1本が出ない。一回は2死一、二塁でブラゼルが空振り三振。三回は2死三塁で新井が中飛。六回2死三塁では城島が遊ゴロ。好機をことごとく逃した打線に和田打撃コーチは「凡退を積み重ねると(雰囲気が)重くなる。誰かが殻を破らないと」と苦い顔で話した。
 ナゴヤドームでは3試合連続の零封負け。今季1勝10敗で、30イニング連続無得点だ。12球団トップの2割8分9厘のチーム打率を誇る強力打線が、この球場では何と1割9分8厘。「別に名古屋という意識はない」と真弓監督は話したが、鬼門を裏付ける数字がずらりと並ぶ。
 試合後、城島は「上を目指すしかない」と言い、鳥谷は「最後まで全力でやるだけ」と絞り出した。数字上は可能性を残すが、優勝が遠のく痛い連敗。肩を落として引き揚げるナインに重い空気が漂った。

続きを表示

2010年9月22日のニュース