崖っぷち西武…本拠地最終戦に中4日で涌井

[ 2010年9月22日 06:00 ]

 エースが変則ローテで優勝を引き寄せる。4連敗中の西武は23日、涌井が中4日で先発する。楽天相手の本拠地・西武ドーム最終戦。負けられないマウンドに「いつもとそう変わらない」とうそぶいた後で、短い言葉に気持ちを込めた。

 「できるものなら完投したいです、自分が。頑張ります」。重圧の中、あえて完投を宣言した。中4日先発はレギュラーシーズンでは05年7月1日のロッテ戦(千葉マリン)以来、プロ2度目。ポストシーズンでは08年のCS、日本シリーズで1度ずつ経験がある。さらに中5日で29日の楽天戦(Kスタ宮城)も先発を予定。その肩にチームの命運が託される。
 優勝マジック4だが2位・ソフトバンクに敵地で3連敗。0・5ゲーム差に迫られた。23日に敗れ、ソフトバンクがロッテ戦に勝てば相手にマジック2が点灯する崖っ縁。だからこそ、中4日先発で勝利と、チームの勢いを呼び戻す投球が求められる。「あと4試合、1つも落とせない」と送り出す渡辺監督の思いに応える気持ちは強い。
 この日は西武ドームのマウンドから20球の投球練習。負けられない戦いを想定したエースが、無人の観客席にキャッチャーミットを叩く音を響かせた。

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2010年9月22日のニュース